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2025/06/09
【科研】Sun and Janmaat 論文

本日は分担者を拝命している科研の読書会。
以下の論文を読みました。
Sun, R., & Janmaat, J. G. (2025). The lasting influence of an open climate of classroom discussion on political trust: Results from a seven‐year panel study among English youth. British Educational Research Journal, 51(2), 629-645.
この研究のポイントは、なんといっても縦断研究。イギリスのシティズンシップ教育を受けた学生を22-23歳までおって調査。シティズンシップの賞味期限やシティズンシップ教育と彼らの人生の融合/対抗を調査したものです。調査結果から教室の風土の長期的有意性というのを改めて実感できました。かなり学びのある時間となりました。私の最近考えていることにもアイデアをいただけたような気がしています。
次の7月も楽しみにしたいと思います。
2025/06/05
【大学院】社会問題提起力を育成する社会科

本日は、大学院の授業。
この授業では、問題解決志向、概念探求志向、社会形成志向、社会参加志向、社会問題提起志向、の代表論文を読み、社会科教育の基礎を理論的にかつ実践的に理解していただきます。
皆さんのディスカッションを聞いているのが非常に面白い。自分の被教育体験ことや、OCCの効果研究を見ていることもあって、できるだけ黙っておこうと思うのですが、我慢がいつもできません。途中で参戦してしまいます。
どの理論でも院生さんがしっかりと準備をしてくれ、ディスカッションしてくれました。次回は最終回。ここではこの理論をどのようにLesson Studyで活用するかを学びます。院生の皆さん、楽しみにしています。
2025/06/02
【非常勤】関西大学での公民科教育法

今年度も関西大学で非常勤をさせていただいています。
現在授業理論の学習を進めています。森分先生の「公害」、池野先生の「武力行使は許されるのか」これらの実践例を用いながら、授業理論を獲得してもらいました。
面白いのは、それぞれの教材解釈はそれで良いのかと質問されること。例えば、「本当にキューバ危機は人間安全保障のためで、湾岸戦争は集団安全保障のためと言い切って良いのか?」「内部不経済の外部化、外部正経済の内部化というがここに抜け落ちているものがあるのではないか?」などの指摘があります。これらは私にとって勉強となり、改善のポイントをいただきます。なぜか代理戦争を請け負っているみたいで大変なのですが(笑)。
引き続き授業改善につとめたいと思います。写真は、関西大学高槻ミューズキャンパスです。
2025/05/29
【工場見学】コカコーラ京都工場

本日は、コカコーラ京都工場に。
初等社会科教育の中で取り上げるコカコーラの工場。少し自分でも勉強したく工場見学を予約。
小森さんと黒川さん(M2)と行ってきました。
最後、スタッフの方にいくつか質問させていただきましたが、コカコーラならではの独自の工場立地論...シロップのレシピの情報管理...コカコーラ独自の持続可能性などを聞くことができ面白かったです(特に工場立地論は予想を裏切ることもあり知的に興奮)。2日前に勢いで予約を取ってしまったので、質問の準備が十分できませんでした。また伺いたいと思います。
2025/05/28
【ご恵送】星瑞希先生(北海道教育大学)

今年度も北海道教育大学の星先生より『臨地研究報告書』をご恵送いただきました。
星先生の最後のまとめにもあった言葉に惹きつけられました。
「学校においては『分かる』ことが絶対視されやすく、そのために教師は教材研究を通して地域を『分かる』ことが求められています。しかし、こうした地域の複雑な問題をわかった気になって授業をするのではなく、分からないなりに少しでも分かろうとして教材化することが重要なことであると考えています(p.52)」
私の関心に惹きつけて受け止めると...SNS上でも社会でも主語が大きく話されることが多々あります。ただその主語を細かく分けていくと多様な考えがあったりします。このように主語を大きくしたら分かった気になるけれども、主語を小さく分解していくと難しくて全然分からないといったことはよくあることです。社会科の学習でも普段の日常生活でも、「分からないなりに少しでも分かろうとする」そうしたことを大切にしていきたいと思います。
星先生、ありがとうございました。