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2025/02/02
【卒論発表会2】社会科教育シンポジウム

今年から卒論発表会の後にシンポジウムを開催しています。
今年のテーマは、「多様な歴史解釈を形成させるために、教師はどのように「揺さぶり」をかけるべきかー2人の授業計画・授業実施中にみられる「揺さぶり」をもとにした類型化-」というもの。
岐阜県大垣市の村田先生と安田先生(両者とも中学校教諭)にお越しいただき、知見を提供いただきました。
村田先生は、井伊直弼/乾隆帝とマカートニー/フランス革命というレッスンプランを事例に、3つの揺さぶり方のパターンを示してくれました。3つとは「①実用主義的歴史教育のための、基準構築としての揺さぶり」「②実証主義的歴史教育のための、タイムトラベラーとしての揺さぶり」「③構成主義的歴史教育のための、運動家としての揺さぶり」。資料が以下に掲載されています。https://researchmap.jp/I.murata/presentations/49058642
安田先生は、第二次世界大戦と日本/武士の台頭という2つのレッスンプランを事例に、2つの揺さぶり方をパターン化くださいました。2つとは「①歴史の見落としに気づくための、メタ的対話揺さぶり」「②多様になりながらも相対化に陥らないための、重みづけ的揺さぶり」です。
質疑が盛り上がりすぎたのと私のまとめの下手さで、類型化がうまくできませんでしたが、大変勉強になる会でした。目的論も大切ですが、教師の介入行為を解像度を上げてみていく研究も今後されていくべきだと感じながら司会をしていました。(意図(デザイン)的には多様な歴史解釈をさせようとしても、結果的は偏った歴史解釈になるという危険もあるので介入の検証研究は大切。)
村田先生、安田先生遠いところからお越しいただきありがとうございました。また最後に教師教育的な観点からまとめてくださった柳澤先生(同志社大学)にも感謝申し上げます。